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2018/12/18【言語】TOPICS

【言語聴覚学科】 ことばのテストえほん

下の写真は「ことばのテストえほん」の練習をしている様子です。
これは
ことばの状態を大雑把にとらえるのに有効です。

私、堀田が使っているのは旧版なので、レトロ感が満載!!!
でも、子どもたちは正しく反応してくれます。

現在では絵が入れ替わり、かなり現代的になっています。
上の写真は、3つの単語と物の特徴(木の葉を食べるなど)の理解を見る検査です。
子どもは、言われたものをポインティングします。

課題は、他の検査等で3歳を越えれば全問正答できるとされる内容が使われています。
理解の状況だけでなく、
同時に、積極的に検査に応じてくれるか、検査者の説明が伝わっているかといった面も見ています。


次は、ささやき声による3つの単語と物の用途(遊ぶ時に使うなど)の理解を見る検査です。

 

ささやき声とは、声帯振動が無く、息だけで言った時の声です。
私たちが内緒話をする時の声、つまり「ひそひそ声」ですね。

この検査では、主に「聴力」の問題を見ます。
難聴の子どもの中には、唇の動きを読む(読話といいます)子どももいるので、口形が見えないようにしています。

この検査はなかなか優秀です。
検査者にもよりますが、軽度難聴でも発見が可能と言われています。
小学校中学年位までは、耳鼻科疾患が多い時期です。
滲出性中耳炎は、「痛くない」ので、注意が必要です。
この検査で正答できなかった場合、聴力検査をして、耳鼻咽喉科を紹介するのがセオリーです。
もちろん、紹介状を書きます。

課題の難易度は、通常の声で聞かせた場合、最初の課題よりも若干易しくなっています。
ささやき声で言うと、音量が下がるだけでなく、通常の音声とは違った、歪んだ音声になります。
まり、正しく反応するためには、歪んだ音声を一旦正しい音声に変換し、そのうえで理解して応答する必要があります。

いわゆる「歪み音処理」の問題です。
歪み音処理は、私たちが普通にやっていることです。
しかし、子どものなかには、聴力には問題は無いのに、歪み音処理ができないために、間違った反応をしてしまう子どもがいます。

おそらく、この検査の著者は、子どもが「歪み音」処理をする必要があることを分かったうえで、
最初の課題よりも若干易しい内容にしたのだろうと思います。
簡単な検査ですが、結構「奥が深い」検査です。よく考えられているなと思います。

また、幼児の検査では、検査者は「パス」させようとして、評価が甘くなってしまう傾向があります(特に初心者の場合)。
しかし、「パス」させてしまうと、次の方策はありません。
感情を「ぐっと押さえて」、検査結果を重視することが肝要です。