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2019/02/04【言語】TOPICS

【言語聴覚学科】ことばのテストえほん3

「ことばのテストえほん」の話題を続けます。

 

次は、「場面の説明」の検査です。

 

子どもに絵を見せて、「これは、何をしているところかな?」とか尋ねます。

「女の子がブランコに乗っていて、男の子が無理やり取ろうとしている」とか答える訳です。

 

この検査では、子どもの表現力の問題、吃音(最初の音を繰り返す、最初の音が出にくいなど)の問題、イントネーションやアクセントの問題(プロソディーと言います)、音声の問題などを見ていきます。

 

たとえば、表現力の観点からは、言語発達の状況を見ることができます。

 

提示される図版は確かに1枚です。しかし、子どもの話のなかには場面の説明だけでなく、どうしてしてそうなったのか(順序)、なぜそうなったのか(因果関係)などが含まれます。

 

もし順序や因果関係が含まれていない場合は、検査者が引き出していく必要があります。

それでも難しい場合は、図版の最後に、とっておきの場面が用意されています。

 

1枚の図版ですが、3段に分かれています。上から順にたどれば、順序や因果関係が分かるようになっています。

この図版で答えてくれた場合は、1枚の図版からは順序や因果関係の説明は難しいが、ヒント(3段に分かれいる)があれば、説明が可能ということになります。つまり、もう一息というところでしょうか。

 

それでも難しい場合は、説明できないのは、順序や因果関係という概念を理解していないのか、それとも理解はしているが、表現ができないだけなのかを明らかにしていく必要があります。

 

それは、「ことばのテスト絵本」では無理です。他の検査(たとえば、WISC-IIIの「絵画配列」など)を利用することになります。現在のWISC-Ⅳには無いので、古い検査も利用価値がありますね。

 

順序や因果関係の説明は結構難しい課題で、おおむね小学校入学前に完成する課題だと思われます。このあたりの数値化は、研究者泣かせです。検査者の「引き出し方」にも影響されます。

 

検査者の腕。これは難しい問題ですね。