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2019/12/03【言語】TOPICS

子どもの聴力検査(4)

前回、左右2本のスピーカの音源定位を利用したCOR(条件詮索反応検査)の話をしました。

 

今回は、1本のスピーカを用いる検査で、CORよりも、もう少し上の年齢の子どもを対象とした検査を取り上げます。

遊戯聴力検査(Play Audiometry)と言います。

この写真は、以前お話した、VRA(視覚強化式聴力検査)です。

VRAも、スピーカを1本使う検査法でしたね。

 

VRAでは、中央のスピーカから検査音が出て、子どもがスピーカの方向を見たら、検査者が照明のスイッチを操作して、「何やら楽しそうなもの」が見えるようにしました。

ですから、黄色いボタンは使いません。

 

被検者は黄色いボタンを押していませんが、「何やら楽しそうなもの」は見えていますね。

 

さて、今回取り上げる遊戯聴力検査(Play Audiometry)では、この黄色いボタンを使います。

 

今、中央のスピーカから、検査音が出ています。

もし、以前にVRAを経験している被検者ならば、迷うことなく、音源のスピーカを見るはずです。

 

しかし、スピーカを見るだけでは「何やら楽しそうなもの」は見えません。

「おかしいなあ」と思って、被検者いろいろ試行錯誤的に行動します。

 

試行錯誤的に動いてみて、たまたま黄色いボタンを押すと、やっと「何やら楽しそうなもの」が見えました。

目出度し、目出度し。

写真では、被検者は黄色いボタンを押しています。

「何やら楽しそうなもの」も見えています。

 

では、被検者が音の出ていない時に、黄色いボタンを押したらどうなるのでしょう。

もちろん、「何やら楽しそうなもの」は見えません。

 

これを何回か繰返すと、検査音が出ている時に黄色いボタンを押すと、「何やら楽しそうなもの」が見えることを理解します。

 

これが理解できると、もう「こっちのもの」です。

聞こえるか聞こえないかのぎりぎりのレベル、つまり聴覚閾値の測定が可能になります。

 

以前お話したように、VRA(視覚強化式聴力検査)やCOR(条件詮索反応検査)でも聴覚閾値は測定できます。

 

しかし、遊戯聴力検査(Play Audiometry)では、音が聞こえたらボタンを押すという明確な反応を基準としているので、得られた数値は「より確実」であると考えられます

遊戯聴力検査(Play Audiometry)ができるようになると、成人とほとんど変わらない聴覚閾値が得られるようになります。

 

だんだん成人の聴力検査に近づいてきました。

次回は、アドバンスレベルの遊戯聴力検査(Play Audiometry)を取りあげます。