看護師は医師の治療を助け、人々の健康を守る職業です。チーム医療の一員として専門的な知識・技能に基づいて患者さんのケアを行います。また、つらい病気やケガを抱えている患者さんの近くで日常生活をサポートしたり相談に応じたりすることも重要な役割です。
1年次から国家試験対策を実施 学生一人ひとりを見守る教育体制
1、2年次から国家試験の意識づけと知識定着のために学習内容の復習テストなどを実施しています。また3、4年次には個人の習熟度に合った個別学習支援を行う一方で、模擬試験や対策講座を定期的に実施しています。さらに医学書院の「系統看護学講座」の国家試験対策問題集を活用し、自身のタブレットやPCで空き時間や移動時間を有効に活用できる環境を整えています。
1年次から国家試験対策を実施 高い看護技術を磨く
最新シミュレーター「SCENARIO」はコンピュータ制御された患者シミュレータです。内蔵されている患者プログラムは胸やお腹の音、血圧値、体温、脈、顔色などが設定され、時間で変化していきます。より実践的な看護技術習得のための看護実習モデルでシミュレーターが再現する症状に対して、必要な看護を考え、繰り返し実践をすることで判断力を養い看護実践力を身につけます。
ICTツールの活用で 効率的な学習を支援
授業においてICTツール(デジタル教科書・オンライン授業・予習復習等)を活用するため電子教科書を利用しています。医学書院の「系統看護学講座」70巻と動画約350点が収録されており、国家試験対策用問題集もついています。講義資料や小テストが各自のタブレットやPCへ配信され、返信した内容を教員が確認することで学生一人ひとりの理解度や学習のつまずきを把握することができ、丁寧なサポートが可能となります。
高度専門士の称号を取得 大学院への進学も可能
看護師基礎教育は「地域・在宅看護論」などの単位数が引き上げられ、これからの看護師に必要な教育内容を追加するにも3年の修業年限では困難です。本学科では今後の社会・医療に対応できるよう4年制教育を採用しており、豊富な実習量を確保することで、現場では即戦力として活躍することができます。また大学卒業者と同等の学力があると認められ大学院への進学が可能となります。
Teacher's VOICE
患者さん一人ひとりに対して
主体的に考え行動する力を養ってほしい。
看護の基本技術から解剖生理学・病態臨床学(栄養)、周手術期などを担当。診療の補助技術では検査や与薬法、採血や輸液療法などをシミュレーターで実践しています。教師としてのやりがいを感じるのは、学生が「なるほど、そういうことか!」と理解した、キラキラ光る目に出会う瞬間です。そのために授業では分かりやすさと論理性のある展開を心掛け、難しいと思われがちな解剖生理学も楽しく学べるよう工夫しています。また実習においては、患者さんの全体像を捉えて適切な看護援助につなげられるよう、実習先の看護師とタッグを組んでサポートしていこうと計画中です。これらの学びを通じて、患者様一人ひとりに対して主体的に考え行動する力を身につけてほしいと考えています。
看護学科 教員原田 亜樹先生