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2019/09/10
【言語聴覚学科】 検査音の話(2)
「検査音」の話題を続けます。
前回、聴力検査の検査音には「断続音」と「連続音」があるというお話をしました。もともとは「ピー」という連続音、それを区切ると「断続音」という訳です。

さて、「ピー」という連続音には、どのような性質があるのでしょう。
実はこの音、「一つの音の高さ」だけからできた音で、「純音」と呼びます。
検査用に作られた、特殊な音です。
私たちの周囲には様々な音が存在します。
しかし、その多くは、いろいろな高さの音が組み合わさった「複合音」です。聴力検査は、特定の音の高さの聴力を測定する訳ですから、他の高さの音が混じると困りますね。
音の高さを数値化したものを「周波数」と言います。単位はヘルツ(Hz)です。
たとえば1000Hzの聴力を測定するのに、
検査音に995ヘルツや1003Hzなどの音が混じっていると正しい結果が得られないということです。だから、聴力検査では検査音として「純音」を使っている訳です。
では、私たちの日常生活で、純音を聞く機会はあるのでしょうか?探すのは、結構大変です。
身近なところでは、NHKラジオ(AMとFM)の時報かな?
「ポ、ポ、ポ、ピーン」そう、あれです。
最初の3つの「ポ」が440Hz、最後の「ピーン」が880Hzの純音です。
440Hzと880Hzですから、周波数は2倍になっています。
つまり「オクターブ」の関係ですね。純音の聞こえ方には、おもしろい性質があります。
最初の3音は「ポ」と聞こえます。
「ポ」を長く伸ばして発音すると、「オー」という母音になりますね。最後の1音は、少し長くて「ピー(ン)」と聞こえます。
同じく、「ピー」を長く伸ばして発音すると、「イー」という母音になります。
純音は音の高さによって、母音のように聞こえます。
この性質を、「純音の母音性」と言います。
低い周波数なら「ウ」か「オ」、高い周波数なら「イ」か「エ」に聞こえます。
本当は「ポ」とか「ピー」とか言ってはいないはずですが、そのように聞こえますね。
いわゆる「オノマトペ」と関係する性質です。



