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2019/10/08
【言語聴覚学科】 小児の聴力検査(1)
前回、子どもの検査はスピーカから音を出して検査することをお話しました。
また、検査音は「ピロピロピロ」と聞こえる、ワーブルトーンを使うこともお話しました。
子どもの聴力検査には、いくつか種類があります。
まず、BOA(行動聴性反応検査)があります。
これは、いろいろな音を子どもに聞かせて、子どもの反応を見るという検査です。
何回も出てくる写真ですが、この機械は「乳幼児オージオメータ」です。
この機械は、低い音から高い音まで、数種類の検査音が出ます。
また、小さい音から強い(大きい)音まで、数段階の調整ができます。
いろいろな高さの検査音を強さ(大きさ)を変えて聞かせ、その反応を見るというものです。
もちろん、通常の聴力検査のように、正確な聴力(聞こえるか聞こえないかのレベル)は分かりません。しかし、少なくとも、この高さの、この強さ(大きさ)の音は聞こえているという情報は得られます。
もちろん、検査音はワーブルトーンです。
そう、例の「お化けが出そうな音」ですね。音が聞こえると、
子どもは振り向いたり、音が大きかった場合は泣き出したり、いろいろな反応をします。
子どもによっては、目をちょっと動かしたり、手をちょっと動かしたりするだけの場合もあります。
聞こえたという反応がどれなのかを見極めるのは、結構大変な仕事です。
BOAの場合、とにかく、子どもの「聞こえている」という反応を見逃さないことが大切です。
そのため、音を出す係と、子どもの反応を見る係との2人セットで行うのが普通です。また、子どもの反応は1回限りです。
反応を見逃したからといって、
もう1回音を聞かせても子どもは反応してくれるとは限りません。子どもにとっては1回目の音を聞くことで
既に目新しい音では無くなっている可能性があります。
2回目以降の音は「ああ、またか」という訳ですね。反応を見る係は、どれが音に対する反応なのかを考えながら観察します。
一方、音を出す係は、子どもと反応を見る係の状況を観察しながら、音を出すタイミングをはかります。子どもの聴力検査では、音を出す係と反応を見る係の観察力が試されます。
そして、言語聴覚士同士の連携力も試されます。小児の職場では言語聴覚士同士の仲が良いとよく言われます。
その理由には、日頃から互いに連携しないと臨床が進まないという事情があるからかもしれませんね。



