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2019/10/29
【言語聴覚学科】子どもの検査(2)
前回、いろいろな音を子どもに聞かせて、子どもの反応を見るという、BOA(行動聴性反応検査)の話をしました。行動レベルでの、子どもの音への反応を見るという検査ですね。
さて今回は、もう少し「検査っぽい」方法を取り上げます。
VRA(視覚強化式聴力検査)と言います。

今、検査音が鳴って、被検者が反応したところを写真にとっています。
被検者の左右には2本のスピーカがありますが、今回は使いません。
また、手元の反応ボタンも使いません。つまり、スピーカを1本だけ使う検査方法です。
ですが、結構、威力のある方法です。
さて、被検者は中央上を見ていますね。
ということは、検査音は中央上のスピーカから出ていることが分かります。
同時に、中央の窓には何やら楽しそうな玩具が見えていますね。
普段、中央の窓の照明は消えていて、外からは見えない状態になっています。
つまり、被検者は、検査音が鳴って反応したら、楽しい場面が見られるという原理を勉強する訳です。
このことが、きっちり理解できれば、あとは「こっちのもの」です。
最初は十分に大きな音で勉強させますが、この原理が理解できれば、だんだん音を小さくして、聞こえるか聞こえないかのレベルである「聴覚閾値」も測定できるようになります。
しかし、「焦りは禁物!」
被検者が十分理解できているかどうかを見極めないと、その後の検査がうまくできません。
どっちかと言うと、十分理解できない場合のほうが多いかな?
そこで、ある原理を勉強させるのではなく、BOAのように被検者の「あらゆる反応」を検査の指標とする方法をとることになります。
どちらにしても、この検査が、最早期から実施できる、定量的(数値で表す)な検査であることには違いありません。
もちろん、検査者と観察者の2名で実施することが重要であることは、BOAと同様です。



